たくさんの丸太を載せた大型トラックが、山から降りてきました。
荷台に行儀よく積まれた木の切り口・木口を見れば、
そのトラックがやなりんの車かどうかを一目で見分けることができます。
汚れの少ない木口がきれいに並んでいるのが見えたら、
それはやなりんのトラックです。
「木口を泥で汚さない」。
創業の頃からやなりんがずっと大事にしてきた、
今も変わらない“造材(ぞうざい)”へのこだわりです。
“造材”とは、木こりが山で伐った木を丸太に加工することです。
伐採した木を集め、枝を払い、 “玉切り”します。
“玉切り”とは、樹木を一定の長さ(3〜4m)にカットすること。
丸太に“玉切り”することで樹木は木材として、
木材市場や製材会社などへ出荷されていきます。
丸太を伐る時、伐った後の保管時、
切断面の木口に土がついて汚れることがあります。
地面の上で行う作業なので仕方のないことですが、
やなりんの木こりは、木口を出来るだけ泥で汚さないように扱います。
でも、木口がきれいだからといって、
売るときに汚れている丸太と値段が変わるわけではありません。
やなりんの木こりがそうする理由は、購入したお客様が製材する際、
丸太についた泥や汚れで加工器具に不具合が起きないようにするため。
誰も見ていないかもしれないし、誰も気づいていないかもしれない。
でも、やなりんの木こりは木をきれいに扱うことにこだわり続けます。
今日も、やなりんのトラックが、
気持ち良さそうにぴかぴか輝く丸太たちを載せて走っていきます。