街の中の「トクバツ*(特殊伐採)」現場に向かう車中での、
やなりんの木こりたちの、ある日の会話 ——
*詳しくは、やなりん魂 その8「山を降りた木こり」にて
木こり1 「この前の神社の木、見た?」
木こり2 「先月伐った木? 見たよ、枝が出てきてたよ」
木こり1 「良かったね。〇〇さんのとこの木は、見た?」
木こり2 「いい感じだったよ」
木こり3 「あの木は、伐り方にかなり気を使ったよね」
木こり2「どうなるかね」
木こり1 「ねー、元気だったら嬉しいよね」
そんな会話が飛び交うように、
やなりんの木こりは、街の中で自分たちの伐った木が、
その後どうなっているかをいつも気にしています。
街中で木を伐るのは、
伸びすぎて近隣の敷地や道路にはみ出したり、
電線に接触している枝の剪定や、
台風などで倒木の恐れがある大木の伐採など、
人の暮らしと安全を守るためですが、
やなりんの木こりたちは、
木の命も守るように伐ることを心掛けています。
ただ、邪魔な枝を落とす、闇雲に伐り倒すのではなく、
伐った後の樹木が少しでも早く回復できる箇所、角度を見極めて、
木に出来るだけ負担を掛けずに伐ることで、木の命を守る。
それは山でも街でも変わらない、やなりんの木への愛なのです。
街の中で、
伐られた木をじっと見て微笑んでいる人がいたら、
それは、やなりんの木こりかも知れません。