やなりんは、去年から日本酒造りを始めました。
名前は、「山瑞」。「さんずい」と読み、
松本の山々が生み出した「瑞々(みずみず)しい山の恵みを詰め込む」
という想いを込めました。
日本全国にはたくさんの素晴らしい酒蔵があり、
その中でも長野は日本有数の酒どころです。
名だたる酒蔵が、多くの銘酒を生み出している酒の国。
そんな信州・松本で、林業会社がなぜ酒を造るのか?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、やなりんにとっては、
日本酒を造ることは自然な流れ。
すべては「山」とのつながりなのです。
日本酒は、水、米、麹の3つから作られます。
原材料の8割を占めるのが水で、米を育てるのも水です。
すべての動植物のいのちを支え、実りを育む水こそ「山の一番の恵み」であり、
その水を山々が生み出すのに欠かせないのが、「木」です。
木々によって、その根が山を強くし、落葉が土を肥やし、
水を蓄え濾過する自然の循環が続いていく。
木は、山の水に育てられながら、山と山の水を守っている。
林業会社が木を生かすことは、
山を守ること、水を守ることにもつながっているのです。
山の水が、木を育て、川となり、里山を潤し、
米になり、酒になり、人のいのちになる。
すべては山から始まるいのちの一連なり。
その「いのちの源」である山の象徴として、
やなりんは、松本平の山が生んだ恵みの結晶
「山瑞」をつくりました。
「山瑞」を飲む時、
松本平の山々を思い浮かべてみてください。
松本平の木々を思い浮かべてみてください。
そして「山瑞」を飲んだ後、
近くの山を訪れてみてください。
身近な木に触れてみてください。
山と木とあなたのつながりを感じてもらえたら、
やなりんは嬉しいのです。