Story

松本市内を流れる女鳥羽川(めとばがわ)は、美ケ原・三才山といった山々を水源としています。この地域は、松本の林業会社である私たちが、日ごろから作業に入る山でもあります。そんな山々からの一滴の水がやがて川となり、古くより松本の人々のいとなみの中心を悠々と流れてきました。初夏には蛍を目にする沢もある、美しい水を湛えています。


そんな女鳥羽川流域に、私たちの田んぼはあります。
今年の山瑞は、休耕状態だった女鳥羽川上流にある山間の田んぼを復活させることから始ま
りました。上流の田んぼは、ミネラル豊富な山の水が一番に流れ込むため、美味しいお米が育ちます。また、山の田んぼには治水の働きがあり、山や街を守っています。
春と秋には、林業の現場でも活躍する馬・ヤマトと共に田んぼを耕します。これを馬耕といい、多くの生き物の働きや自然の力を活かした、柔らかで豊かな土をつくります。米の品種は、信州の気候や風土に合うように開発された酒米・山恵錦。米は収穫までに八十八回の手間をかけると言われますが、柳沢林業の米つくりはまさにその言葉どおり。田んぼに除草剤を使わず丁寧に草取りをし、無施肥で育てました。


松本は湧水の街。街を歩けばいたる所に美味しい水が滾々と湧き出ています。そんな松本の市街地に唯一残る蔵元、善哉酒造さんが酒造りのクライマックスの舞台。酒蔵の前に湧き出す「女鳥羽の泉」の湧水を仕込みに使用し、私たちも杜氏さんと共に酒を醸しました。柔らかな水と、同じ流域で育てた米。小さな蔵でひとつひとつ、人の手によって丁寧に工程を重ねていきます。そして、山の恵みである水の一滴が、一瓶の日本酒に姿を変えるのです。

Line up
テロワールに根ざした
ここにしかない味わい
ここにしかない味わい
※テロワールとは
ワイン用語で、ブドウ生育地の地理、地勢、気候による特徴を指します。
山瑞においても、その年の気象条件、土壌、地形、などの自然要素と、造り手の人的要素を重要な要素と考え、テロワールにこだわり日本酒造りを行っています
ワイン用語で、ブドウ生育地の地理、地勢、気候による特徴を指します。
山瑞においても、その年の気象条件、土壌、地形、などの自然要素と、造り手の人的要素を重要な要素と考え、テロワールにこだわり日本酒造りを行っています

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