めぐみ・めぐらす通信 Vol.1

2026.07.10

森と暮らしをつないでいく取り組み「めぐみ・めぐらすプロジェクト」
クラウドファンディングをきっかけに、一時停止していたこの取り組みが再び動き始めました。
今回は、クラウドファンディングを終えて3ケ月、この春の活動レポートをお届けします。

 

森に少しずつ、新しい循環が生まれています。
「めぐみ・めぐらすプロジェクト」へ温かいご支援をいただき、
改めて心より御礼申し上げます。
クラウドファンディングから約3か月が経ちました。

この春から初夏にかけて、森では木々が勢いよく葉を広げ、田んぼには苗が植わり、キャンプ場には子どもたちの笑い声が戻ってきました。
振り返ってみると、「今年は難しいかもしれない」と思っていた取り組みのいくつかが、皆さまからいただいたご支援をきっかけに、一つずつ動き始めています。

今回の通信では、その変化をご報告するとともに、これから私たちが目指していきたい里山の姿についてもお伝えしたいと思います。

 

森は、人が関わることで巡っていきます。
私たちが最初に取り組んだのは、「ヤマトの森」の整備でした。
しばらく十分な手入れができていなかった森では、倒木や枯れ枝が落下する危険があり、草木も生い茂って、人が安心して歩ける場所とは言えない状態になっていました。

一本一本の木を見極めながら整理し、風と光が通るように少しずつ環境を整えていくと、森は驚くほど表情を変えていきます。
「自然は、そのままにしておくことが一番良い。」そう思われる方も少なくありません。
しかし、日本の里山は、人が薪を集め、落ち葉を集め、木を伐り、田畑を耕しながら暮らしてきたことで、多様な生きものが暮らせる環境が育まれてきました。
人の営みがなくなると、森も少しずつ姿を変え、かつて当たり前にあった景色や生態系も失われていきます。
だから私たちにとって森の整備とは、単に木を伐ることではなく、

人がまた森へ入り、安心して歩き、森と関わり続けられる環境を取り戻すこと。
それが、里山再生の最初の一歩だと考えています。

 

今年は諦めかけていた田植えを、皆さんと一緒に楽しむことができました。
実は今年、お米づくりは難しいと考えていました。
人手や時間を考えると十分な準備ができず、一度は見送ることも頭をよぎりました。
しかし、ご支援をいただいたことで、小規模ながら田植えを行うことができました。

当日は、初めて田んぼに入る方、小さなお子さんを連れたご家族など、多くの方にご参加いただきました。
泥だらけになりながら笑い合い、一緒に苗を植える時間は、単に田植えをする以上の意味を持っていたように思います。

参加された皆さまからは、
「裸足で田んぼ、気持ちいい!」
「子どもに体験させることができて良かった。」

「収穫の時期にもまた参加したいです。」という声もいただきました。

田んぼはお米を育てるだけの場所だけではありません。
多様な生きものが暮らす環境であり、大雨の際には水を蓄えることで地域を守る役割も担っています。
人が田んぼと関わり続けることは、里山の自然と暮らし、その両方を守ることにつながっています。

 

森で遊ぶことも、森を好きになる大切な入口です。
春には、私たちが運営する美鈴湖もりの国オートキャンプ場で「サクラまつり」を開催しました。
今年は宿泊のお客様だけでなく、地域の皆さまにも開放し、多くの方に森で過ごす時間を楽しんでいただくことができました。

また、林業の技術を活かして制作したターザンロープや森のブランコも久しぶりに復活しました。
これらも、本来であれば今年は実施が難しいと考えていた取り組みです。
ご支援によって準備を進めることができ、「森で遊ぶ」という体験を再び届けられたことを嬉しく思っています。

子どもたちが夢中になって遊ぶ姿を見ていると、森を守ることは「森のことを好きになってくれる人」を増やすことでもあるのだと、改めて感じました。

 

森の恵みが、少しずつ暮らしへ届いています。
ご支援いただいた皆さまへのリターンも、順次お届けしています。
「ずっとクンクンしていたい!」
「まるで友達の森に遊びにきたみたい」
「地域の森林資源の豊かさを改めて感じました」
そんなご感想をSNSなどでたくさんお寄せいただき、私たち自身も励まされています。

また、同じ商品を東京で開催されたイベントにも出品したところ、
「全部の樹の話を聞いてから選びたい!」
「誰かに贈りたくなる。」
というお声もいただきました。
森で生まれたものが、地域だけでなく都市で暮らす方々の日常にも少しずつ広がり始めています。

 

「もっと知りたい」が、私たちの次の挑戦です。
リターンとして開催した『足袋で旅くらぶ』では、木こりと一緒に山を歩き、林業の現場や森の恵みを体感していただきました。

「木こりが見ている景色を知ることができた。」
「山で採れたものをその場で味わえた。」
「普段は入れない山を歩けて特別だった。」

そんな感想をいただく一方で、

「林業の仕事をもっと具体的に知りたい。」
「伐採現場も見てみたい。」
「山では何を見ながら仕事をしているのか知りたい。」
という声もいただきました。

私たちにとって当たり前だった景色は、初めて山へ入る方にとっては新しい発見ばかりです。
だからこそ、山を歩くだけではなく、木こりがどんな視点で森を見ているのか、なぜ木を伐るのか、どんな未来を目指しているのかまで、一緒に学べる時間を増やしていきたいと考えています。

一度参加して終わるのではなく、季節ごとに森へ足を運びながら、一緒に学び、一緒に育てていく。
そんな関わり方ができる場を、これから少しずつ形にしていきます。

 

次は、「もりの国まつり」でお会いしましょう。
9月27日には、柳沢林業の社員全員でつくる「もりの国まつり」を開催します。
柳沢林業運営のもりの国キャンプ場の、1年に1度のイベントです。

森で遊び、気づき、味わい、人と出会う。
一日を通して、森との新しい関わり方を体験していただけるイベントになるよう、社員みんなで準備を進めています。

詳細はもりの国公式Instagramにて順次発信いたしますので、ぜひお楽しみに。
もりの国キャンプ場Instagram


この通信も、皆さまと一緒につくっていきたい。
クラウドファンディングは一区切りを迎えましたが、
「めぐみ・めぐらすプロジェクト」は、ここからが本当の始まりです。

私たちが目指しているのは、商品を届けることだけでも、イベントを開催することだけでもありません。
森へ足を運ぶ人が増え、その人がまた誰かを連れてきてくれる。
商品を手にした人が、森のことを話したくなる。
そんな小さな循環を積み重ねながら、人と自然が支え合う関係を育てていきたいと考えています。

そのために、ぜひ皆さまのお力を貸してください。

この通信とあわせて、支援者アンケートをご用意しました。
「こんな体験をしてみたい。」
「こんな商品があったら嬉しい。」
「もっとこんなことを知りたい。」
皆さまからいただく一つひとつの声が、これからの活動の道しるべになります。

ぜひ率直なお声をお聞かせください。
「めぐみ・めぐらすプロジェクト」ご支援者アンケート

この通信も、皆さまからいただいたご意見をもとに、より楽しんでいただける内容へと育てていきたいと考えています。

森は、人が関わることで少しずつ豊かになり、その恵みはまた人の暮らしへと返ってきます。
そんな循環を、これからも皆さまと一緒に育てていけたら嬉しく思います。
また次の「めぐみ・めぐらす通信」で、森の様子をお届けします。

そして、また森でお会いできる日を、社員一同楽しみにしています。

 

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