ウッドデッキをつくろう(上級者向け)

2017.01.09

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やなりんでは新年の営業がはじまっています。

私は今は椎茸原木生産班。

このブログを読んでいる林業の現場作業員の皆さん。『番台』ってよく組まれます?

⬇こういうやつ

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林業関係者でない方には、『傾斜に建つ家についてるウッドデッキに似たものです。』と言えば想像がつくでしょうか。

というかウッドデッキ(超自然派)そのものですよねコレ。
まぁ私は家にこんなのがほしいとはちょっとも思いませんけども!

でもでもこいつはなかなかに優れものでして。

⬇今回はこのように、全幹で出してきた材を入れ込んだ後、作業する台として利用します。

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これがなかなか快適♪

もしこの超自然派ウッドデッキがなかった場合、雨や雪が降ろうもんならあしもとはぐちゃぐちゃ材はドロドロ泥のチョコバナナ。

しかも椎茸原木生産は、『きのこの菌は樹皮に着床する』というその特性故、手積みの行程を避けて通れないんです。(重機で摘まむと皮がむけるので使えない)
それをチョコバナナでやってみぃ!
もぉ皆玄関でパンツいっちょにならんと、ヨメに家入れてもらえんでェ!!

 
他にも番台にはメリットがたくさん。
トビで長材をまくるにもよし。
造材するに枕木をひく必要もなし。

また、プレイゾーンが広くなるのは当然としても、今回の様に人力の作業量と強度の値が大きい場合は、足元が安定している事は効率安全共に絶大な効果があると感じます。
 

写真でわかるとおり広さとしてはそこまで大きなものではないですが、傾斜地に造る為レベル出しにもそこそこ木を使っています。

これを造るのに伐採して造材して組むまで、二人で約1日。
どれぐらいの期間と量を出す現場なら、かけるに値する手間か。
皆さんならどうされるでしょうか?

やなりんにはですね、こういう急がば回れ的な事が好きなオジサンがいるんですわ。
単発の仕事も多いうちの会社。色んな現場でこちょこちょやってんです。その人。

短い林業人生ですが、職人の世界であるせいなのかこの業界、わりとストイックなスポーツマンタイプが多い気がします。

チームプレーのじゃないですよー。
バリバリの個人プレーな種目のやつ。

そんな中にあって、全体の段取りとか人員配置、更に作業環境まで気を配る(のが好き)っていうのは変わり者かも。

けれども人と物の流れをつくれる人が、結局は活かし産み出す事ができる人間という事なんだと私は思います。
いいわるいの話でなく。

なんてな。

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ああ いい眺め

もういっちょ。

新年一発目の伐採。

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孫生え。
一緒にちょん切らずに残せた。ほぼ無意識だったのだけど。
「よく上手に残せたね」と誉めてもらって「ああ そうか。そういえば残したいと思ったっけな」と。
「残せてよかったな」と。

おおきくなれよ。

 
 
小山

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