柳沢林業では割りまきの販売をしていますが、普段販売させて頂いている割りまきは、ナラ・クヌギを45cmに切ったもの約1立米(100束分)です。
今回注文いただいた割りまきは、アカシアの40cmのもの600kgという事で原木でアカシアを持っていたこともあり特別に対応させていただきました。
私もまきストーブユーザーとして検証をかねて色々なまきを燃やしますが、
アカシアは「火もち」はナラやクヌギには負けますが、火力が強いので最初ストーブの温度を上げるのに利用してストーブの温度が上がるとナラやクヌギに代えたりして使用すると具合が良いです。
縦方向の繊維は強いですが横方向の繊維のつながりが弱いので割るのには具合がよく、良く割れるので気持ちも良いです。
今年はアカシアの45cmの割りまきも作ってみました。
ナラやクヌギよりお安くしてありますので試してみたい方がいらっしゃいましたらご相談ください。
その昔、明治時代にアカシアは緑化樹として海外より持ち込まれました。
アカシアは通称で正しくはニセアカシア (Robinia pseudoacacia) 。
マメ科植物で裸地や痩せ地でもよく育ち緑になるので良い様に思われて
治山工事や治水工事で利用されました。
ヘリコプターで種をまいた事やアカシアの持つ生命力などが相まって、今では山、河川、宅地とどこでも生息しています。
そして、緑化樹として期待されて活躍したのはつかの間で、今では厄介な木として嫌われ者になってしまいました。
その厄介なこととは、切っても切っても生えてくる、成長が旺盛で在来の植物が成長できない、根が浅いため大木になると根こそぎ倒れてしまう、など問題は様々です。
これからの社会情勢ではもしかすると治山や治水よりも、遺伝子汚染や外来種によらない生物多様性や山のミネラルのほうが大事、というようなこともあるかもしれません。
いずれにせよ、人間の都合による不自然な行為は自然界のバランスに強力に働いてしまうと感じます。
しかし、アカシアにとって芽生えて生きることは自然なことで罪はありません。
私たちに恩恵も多々あります。
アカシアの蜂蜜は香りがよくおいしいですし、乾燥すると水に強く硬いことで材木としてもトラックの荷台や桶(おけ)、床板などにもりようされています。薪炭材としても昔から利用されてきました。
何が自然で、何が不自然なのかは正解のない問題かもしれませんが、いま山にある資源を有効利用することは環境負荷、地域経済、未来に向けて良い事であると私は考えます。
長くなりましたが、何が言いたいのか単刀直入に申しますと・・・、
「アカシアのまきいかがですか!?」
かもしれません・・・。
よろしくおねがいします!
わかばやし