大地の再生講座~信州松本結の杜づくり~見立て講座終了

2016.08.19  10:27  イベント, 未分類

IMG_1293IMG_13172

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大地の再生講座~信州松本結の杜づくり~の見立て講座。
無事終了する事が出来ました。
参加くださいました皆様、ありがとうございました。

当日の参加者33名、杜の園芸5名、柳沢林業16名の合計54名での講座開催となりました。

座学では、「新しい視点に立つ環境改善」ということでお話しいただきました。
・4つの環境分類と8つの環境ファクター
・ミクロもマクロも自然は相似形
・大気圧に押されて、土壌中の空気が動く
・土の中も水と空気の循環が大切
・部分の問題から、大きな問題を丁寧にみる
・人の開発と松枯れ進行の関係
・空気と水の循環再生が日本再生につながる
・ご神木クスノキ通気排水改善工事からの学び
・木と土の関係
など、革新的な環境改善のお話しを伺うことが出来ました。

午後の現場を見ながらの見立て講座では、
・道を流れる水の分散方法
・急傾斜地の水脈の整え方
・裸地の生物環境の整え方
・水脈整備の方法
・水脈管理の方法
・そこに生きる植物の意味
・風道に沿った草刈りの実演
など、現場を踏んできた、実感のこもった講座を進行していただきました。

矢野さんが沖縄県国頭村の自然を見て感動し、再び訪れて絶望し、大地が呼吸を取り戻す方法を発見し確信して希望を持った、
その経験から紡ぎ出された言葉の数々は胸に届き、実際に行動して体験したいと思わせるものでした。

参加いただいた方々もいろんな感想を持ち帰られたと思います。
最後、参加いただいた全員の感想をお話ししてもらえなかったこともあり、もしよろしければご自分の感想をコメント頂ければありがたく思います。
頂いたコメントは矢野さんにもお届けします。
一言でもよいのでお寄せ下さい。
よろしくお願いします。

最後になりましたが、不慣れな進行や段取りでお見苦しいところもあったと思いますが、皆さんの協力のおかげで無事に終了する事が出来ました。
次回講座開催の際はもう少し円滑に運営したいと思います。

ありがとうございました。

わかばやし


大地の再生講座 〜信州松本 結の杜づくり〜

2016.08.03  11:07  お知らせ, 未分類
見立て講座現地の風景

見立て講座現地の風景

〜これから山造りをしていくための『見立て講座』~

松本市の岡田地区で大地の再生講座を開催します。
岡田地区の山林は市街地に近い立地で、天然林が8割、人口林が2割くらいの構成です。天然林の内、8割ほどがアカマツ林(70~80年生)です。
近年、松くい虫被害が急激に広がり、全てのアカマツは伐採される予定で、伐採作業は昨年度から実施されてます。
アカマツの伐採作業において、素性の良い広葉樹やアカマツ以外の針葉樹は残ります。伐採後は2割から3割ほどの上層木が残っている状態です。地面に近い下層では、実生や萌芽が繁茂する中アカシアが優勢な状況です。
岡田地区の山林は、標高650メートルほどのところに位置し、丘のような地形です。土壌は基本的には粘土質な土壌で地下水位は高く、少し掘れば水が出てきます。山すそには、果樹園や田んぼ、民家などがあり過去には牧場が経営されていた地域もあります。

田んぼ用のため池やトンネルが地下に走る環境の中、矢野さんがどのような情報や状況確認を基に見立てをされるのか…

林業、造園業、農業、建築業、土木業をされている方、里山を再生をしたい方、家の湿気に困っている方、ご自分でお庭の手入れをしたい方、自然との付き合い方を学びたい方、「大地の再生」が気になる方など…

ぜひこの機会にご参加ください!

〜参考記事~

呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

http://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html

風土を再生する〜里山整備の視点

http://watashinomori.jp/gotoact/job_vlt_05.html

【主催】
株式会社 柳沢林業

http://yanagisawa-ringyo.jp/

長野県松本市水汲1077-4
TEL 0263-87-5361
FAX 0263-87-5362

……………………………………………………………………

【日時】
2016年8月17日(水)
10:00〜17:00(※9:30受付)
【場所】
[現場] 長野県松本市岡田地区

https://goo.gl/3d8wm4

[集合場所] 松本青年の家

https://goo.gl/UHbm0F

【スケジュール】
※スケジュールは目安となります。

流れにより変動することがありますので、ご了承下さい。

09:30  集合・受付 [集合場所:松本青年の家
10:00  自己紹介・座学
11:30  現場視察
12:30頃 昼食(お昼はお弁当予約か、各自ご持参ください。)
13:30  観察、考察、見立て作業
16:00頃 まとめ
17:00頃 終了(予定)

【参加費】
5,000円

【昼食】
※お弁当を予約するか、各自でご持参ください。
お弁当 600円

【宿泊】
※松本青年の家に、前泊・後泊していただけますので、
ご希望の方はお申し出ください。
宿泊費 2500円

http://www.bsnagano.jp/seinen.html

【お申し込み・お問い合わせ】

事前に下記を明記してご連絡ください。
・お名前
・電話番号
・交通手段(自車か交通機関か)
・昼食の有無

[お申し込み先]
※どちらかにご連絡ください。
株式会社 柳沢林業
info@yanagisawa-ringyou.jp
TEL 0263-87-5361
FAX 0263-87-5362

若林 悠平(柳沢林業)
bombaxxx10@gmail.com
090-2213-8028

【服装】
作業着(長袖・長ズボン)、作業手袋、長靴、
帽子、タオル、雨具(カッパ上下)

【持ち物】
・カメラやメモ帳など記録するもの
・飲み物
・移植ゴテ、ノコ鎌などのお持ちの道具
(簡単な作業をする可能性があります。お持ちでない場合は、お貸しいたします。)

【交通】
[お車の場合]
※直接「松本青年の家」へお越しください。
松本青年の家
長野県松本市島内8880
[地図] https://goo.gl/UHbm0F
[電話] 0263-32-7743

[交通機関の場合]
JR中央線 松本駅下車
アルピコバス北市内線、蟻ヶ崎高校バス停下車

http://www.alpico.co.jp/access/matsumoto/pdf/kitasihnai20151201.pdf

※松本駅発8:56、蟻ヶ崎高校バス停9:16着で送迎があります。
ご希望の方はお申し出ください。
……………………………………………………………………..
「杜の園芸」 矢野 智徳 プロフィール

1956年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。
東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。
全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。
1999年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境NPO 杜の会設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。
足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「大地の再生講座」を開設中。

……………………
~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~
日本の各地で、傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。
一. 杜の園芸

二. 講座の参加者

三. 講座で関わる地域(人社会)

四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。

その学びと改善の余波は、直接流域におよび、その場とその周囲に影響し合う責任を問われてゆくことになるでしょう。

“結の杜づくり”

それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。
−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいでおみこしは進んでゆく。
命の作業は、あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。
人だけが楽しむのではなく、みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって命はつながってゆく。

−−それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。そもそも「杜」の語源とは、
−− 人が森の神に誓って「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−
と、ある本に記されていました。

この大地の再生講座(学び)が願いや想いだけにとどまらず、具体的な大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、人と自然との協働作業(結)として一歩一歩つむがれてゆくことを願い、今年もスタートしていきたいと思います。

杜の園芸 矢野智徳
……………………………………………………………………..

 


マツの樹勢回復 酵素資材

2016.07.21  09:53  やなりん造園部

わかばやしです。

今年の春よりマツの樹勢回復資材として新たに試用しているものがあります。
炭と併用し、試用していますが、効果の実感があります

酵素資材は即効性が期待できるので、炭との併用で樹勢回復に効果を発揮しそうです。

資材を収めてくれている方がブログをアップしてくれたので、リンクを貼ります。 ご覧ください。

http://koike.main.jp/blog3.html

わかばやし


馬力注入

2016.06.27  05:49  お知らせ

岡田地区に馬力注入するための準備がチャクチャクと進んでおります!

柵作り

柵作り

 

松本、岡田の風景や暮らしをもっと素敵に!

馬屋作り

馬屋作り

わかばやし


マツの樹勢回復

2016.06.15  04:54  やなりん造園部, 未分類

暑くなってきました。

松本の空は夏のような雲がモクモクしております。

暑くなるのに伴って、マツの松枯れも進行しています。

松本の山は、見ればため息が出るほどの松枯れの進行具合です。

山の松は無理でも、街場や里のマツは救いたいとの思いで取り組んでいますマツの樹勢回復作業が地元新聞の「市民タイムス」に掲載していただきましたので報告します。

市民タイムス 6月4日

人間も腸の中で微生物と共生しています。

マツも根で共生関係にある菌類がいて、樹勢維持や促進の手助けをしてくれています。

今回は、松本微生物研究所の菌根菌資材を利用し樹勢回復の施業をしました。

大事にされてきたマツを傷つけることなく施業できます。

マツが元気になることは松枯れ予防になると思います。

 

わかばやし

 


水辺のマルシェ 出店ご報告

2016.06.06  08:42  お知らせ, イベント

ブログをご覧の皆様始めまして。
今年から柳沢林業に入社しました、小山由紀子です。
普段は現場におります今流行りの林業女子ですv

特にアウトドア派ではないですが、体を動かすことと植物採集は大好きです!
今後ともよろしくお願いいたします。

さて、本日は先週日曜日なわて通りにて開催されました『水辺のマルシェ』の事を書かせていただこうと思います。

『水辺のマルシェ』についてはHPがございますので、「まだ行った事ないわ!」という方は是非のぞいてみてくださいませ。
名前のとおり、風に揺れる柳が涼やかな水辺と昔懐かしい小さな通り沿いに楽しいお店が並ぶマルシェです。

この『水辺のマルシェ』に今回、林友ハウス工業さん、アトリエm4さんとともに『ソマミチ』として出店させていただきました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その名も『木こりの山商い~ソマミチ~』

IMG_20160529_161510

木工製品や山で採れたものを取り揃え、雑多ながらも山の魅力満載なお店になったのではないかと、自画自賛v

お店の細部も写真で見ていただきたいところなのですが、ありがたいことにあまりの忙しさに写真をとるのもままならず!!

ここで、お店に並びました商品のご紹介を少しだけ。

積み木

赤松の松食い虫被害材を使った林友さんのオシャレな積み木。
無塗装の木ならではのさわりごこち、完成番は箱付き。贈り物にピッタリ!
小山的には、オブジェとしてもすごく素敵だと思っております。

DSC_0010

IMG_20160602_123325

m4さんのお皿と小箱。こちらも被害材。ブルーの柄が水墨画の薄雲のような風情だと思いません?うっとりながめていたくなる作品です

DSC_0015

鹿の角のボタンメイドインやなりん。

この他にも様々な物が並びました『木こりの山商い』。次のマルシェは9月とのことですので、また次も山のお宝ザクザクご用意しまして皆様のお目にかかれるよう、収集にはげみたいと思います!それでは!しーゆーすーん⭐

小山


ソマミチツアー 続

2016.05.31  03:53  お知らせ, イベント

みなさん、こんにちは。ふじさわです。

今回は、前投稿に引き続き、ソマミチツアーについてご報告。

信濃毎日新聞に取り上げていただいております。

記事は、こちら

16529 記事 160529 記事(2)

当日は、私も参加させて頂きましたが、山仕事創造舎/香山代表の解説により、カラマツが信州で多くみられる歴史的経緯がよく理解できました。

「カラマツはもともとは高山性の植物」「八ヶ岳山麓などの厳しい環境で生きてきたが、人間たちが標高の低い、より条件の良い場所で植栽したところ、著しい成長が見られた」「それにより、植栽が広がり、丸太のままだとすごく丈夫で使えるため建築用構造材、地固めの為の杭や、電柱としての用途を目的に昭和30年ごろにどんどん植えられた(信州の川上村はカラマツの苗木の一大生産地として栄えた)」「しかしながら、時代が進むにつれ電信柱や構造材は、木材からコンクリート等に取って代わられ、半世紀前の人々が想定していた用途での活用は広がらず、現在に至る」「スギ・ヒノキが7~800年の歴史がある一方、植栽が始まり、林業的なかかわりが持たれてから、100数十年と歴史は浅い。」「カラマツと人間との付き合いはこれから。もともと厳しい環境で育ってきたので、温暖な気候では成長も早く、枝が出やすい生命力のある木。伸びて一定の太さがあれば、災害に強い木」「カラマツの造林も復活しつつあり、スギ・ヒノキとは違った特性を活かせば、カラマツならではの使い方、かかわり方が今後広げられるのでは」とのことでした。

前の投稿で文才・ナカノ氏も、書いておりますが、当方でも心に残った香山さんの言葉をメモ的に書き起こしてみました。(こぼれ話ですが、一方でアカマツはもともと松本に生息していた木のようです。同じマツでも辿ってきた歴史や、性質は全然違うのが、面白いですね。それにしても香山さんお詳しい・・・・・・)

今後もソマミチツアーは続いていきますので、リポートお楽しみに。

最後に『ソマミチニュース』もつけておきますので、

良かったらご参照くださいませー!!

160529 ソマミチニュース

畑を耕し始めた ふじさわ

 


ソマミチツアー2016#1 開催いたしました!

2016.05.26  08:34  イベント

5月21日、晴天。
松本市入山辺にて今年度第一回目のソマミチツアーが開催されました!
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回のテーマは、「山を歩く、山を知る。」
全国ニュースにもなった2016年1月の雨氷被害の被害状況を見学しながら、
戦後の植林に始まり現在の造林、将来の理想の山林の姿などを林業者の立場からお伝えしました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
山仕事創造舎の香山さんの案内で、さっそく森の中へ入ります。
まずは柳沢林業が手入れに入らせていただていた森を歩きました。

今回の雨氷被害では、このあたり一帯に多いカラマツ林の、ある一定の標高が特に帯状になって被害が大きいという特徴がありました。
その背景には、カラマツという木の特性が関係しています。

カラマツはそもそも、高標高で土地の肥えていない(土が少ないような)過酷な環境下に真っ先に生えてくるパイオニア的な植物でした。
光を好み成長は他の針葉樹に比べ早いですが、もともとの原産地の過酷な環境下ではそこまで大きくは育つことのできない木です。

それを適地かどうかを見極めるよりも早くカラマツの植林が進んだために、
土地に合わなかったものや、途中から手入れがされなくなり様々な原因によって弱ってしまったものから被害にあっているというような現状が見て取れました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
弱ってしまう一因、つるに覆われて枝が枯れ落ちてしまったカラマツ。

さいわい柳沢林業の手入れさせていただいていた森林は、持ち主の方々が手入れを続けてくれていたこと・適正な間伐ができたことで、他の同標高のカラマツ林と比べ被害は少なく済みました。

が、

対岸の被害状況

対岸の被害状況

被害の大きかった他の場所

被害の大きかった他の場所

入山辺全体では、実際に上部画像のように多大な被害を受けてしまった場所も少なくはなく、その現状はショックを受けるものでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これは生えている木ではありません。
折れた木の頭が地面に突き刺さっています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
頭の折れてしまったカラマツの上部。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
根から倒れてしまったカラマツ。

そんな現状を見ながら、香山さんのお話は続きます。

カラマツの森の可能性について。
カラマツの森は、他の針葉樹と比べ明るい森になるために、葉を広げた下には広葉樹が育ちやすいこと。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
クリの木。(質の良いものはヒノキよりも高い値がつくそうです。)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ウリハダカエデ。(最近ではこの木の樹液でメープルシロップを作るという取り組みもあるそうです。)

下に目を向けると、
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ホオの木が萌芽しています。
よく見ると他の木も切り株からも次々と萌芽しているのがわかりました。

広葉樹は生命力がとても強いことを改めて思い知らされます。

この様に植生の多様性に富んだ森林は様々な生命の住みかとなるだけでなく、単一の植生の森よりも病気に強い・地盤を強くするなどの素晴らしい働きもしてくれます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
足元に小さな花が咲いていました。

 

次はこの様な災害にあった木でも材としての価値はあるのかどうか、林友ハウス工業の竹腰さんに判定していただきます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
高さ5~6mのところで折れてしまったカラマツ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
折れてまだあまり月日の経っていないこの木の場合、「今の時点で板がとれるので、外壁材などとしても十分に使えるところが多い。」とのコメント頂きました。
またカラマツは他の針葉樹と比べて、頭が折れてしまった木でもまたそこから新しい枝を成長させていくことができる木だそうです。
材として活かすか、また木として生かしていくのか、最善の道を選んでいけたらと思いました。

 

お昼は美ヶ原高原へと続くビーナスラインを少しのぼり、アトリエm4さんの工房のお庭でお弁当を広げました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
いつお邪魔しても素敵な場所です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
前田さんに木工品の材料としてのカラマツのお話を伺いました。

工房からも見渡す景色の中にカラマツの新緑が鮮やかなこの場所で、前田さんは「これだけあるカラマツを活かしたい。」という思いと、その気持ちを上回るくらい美しいカラマツに惚れこんで、カラマツの木工を研究・制作活動をされています。

カラマツは心材(年輪の中心部分)の繊維がねじれているため、板が大きく反ってしまうという職人泣かせの木だと長年嫌煙されてきました。
また、前田さん曰く「カラマツの年輪は、スポンジと鉄板が交互に重なっているような材質」だそうで、固い層と柔らかい層があることが加工において非常に難しいポイントでもあるそうです。

ですが現在ではスギやヒノキとは違う製材の方法をとり、曲りの少ない板に製材する方法が編み出され、少しずつ感覚は変わってきているそうです。

カラマツの材質は、あまり適地ではない人工林産と天然の原産地産(または適地で育てられたカラマツ)では木目の細かさが大きく違い、適地で育ったカラマツの木目は非常に細かく、加工もしやすいという利点があります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
左側が適地で育ったカラマツ、右側が一般的な人工林産のカラマツ。
一本の木でも部分によって材質が変わってくることもあり、一本の木から銘木~合板材まで、従来よりもより柔軟な適材適役の木材活用がしていけたらと改めて課題を意識しました。

 

午後は15年前に柳沢林業が手入れに入らせていただいた付近のカラマツ林を見学しました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
香山さんより「安定していてバランスの良い森、長生きする森」という評価をいただき、また改めてこの森の10年後、30年後を想像して夢が広がりました。

 

カラマツ林業の歴史は、スギやヒノキに比べとても浅いです。

昭和30年以降、電柱として等の需要が急速に高まったために、各地で植林が進み、カラマツの人工林をつくるカラマツ林業が始まりました。
松本には特に多くのカラマツ林が存在しますが、もともと松本平にはカラマツは自生していませんでした。
苗木を山へ担ぎ上げては、一本一本植えていったものが今日見られる立派なカラマツ林になったのです。
(そう思うと、改めて先人の努力に驚かされます。)

そのカラマツ林業において今は初めての収穫期が始まった状態と言えます。

この豊富な資源を活かし、また新たなカラマツ林業の形を創造していくことができるのだと考えるとますます胸が高鳴りました。
林地を受け継ぐことがお荷物にならない、山主さんと一緒にもっとわくわくできる山づくりを実現していきたいと、私たちも改めて勉強になるツアーでした。

参加していただいたお客様(県内外より役10名弱、スタッフや関係者・報道機関が集まると20名ほど)も木や山に関わるお仕事をされている方や関心の強い方が多く、解散後も話が弾んで井戸端ならぬ、山端会議状態となっていました。

こうやって様々なお客様とお話ができる機会は本当に貴重な経験です。

 

今回のツアーを終えて、カラマツという木は「ニッチを生き抜くマイペースな変わり者」だなあと親近感を抱き、またカラマツが好きになりました。
そんなカラマツのことをもっと知って、その魅力を沢山お伝えできる人間になりたいなあと、ほくほくした素敵な週末でした。

なかの


戸隠神社ご神木の樹勢回復

2016.05.25  03:45  やなりん造園部, 未分類

 

戸隠神社、中社の大杉

戸隠神社、中社の大杉

5/8(日)に戸隠神社の中社でスギのご神木の樹勢回復を図る施工をいたしました。

戸隠神社宮司様

戸隠神社宮司様と山本樹木医

施工は樹勢回復を図るとともに、樹木医の研修会も兼ねていました。

スギの樹勢はかなり衰退していました。

衰退の一番の原因は、観光客が木に触るときの踏圧です。スギは衰退し癌種病にかかっていました。葉量が少なく、下に立つと枝葉の間から空が見えました。

30人ほどの樹木医で手分けして根を一本一本手作業で掘り出します。踏圧で傷んでいる根や腐っている根を切除して、切口に癒合剤を塗ります。

根が命

根が命

 

松本微生物研究所様より菌根菌資材説明

その後、改良土壌で覆土し、スギの共生菌根菌であるAM菌を散布してもう一度、覆土潅水して終了しました。

仕上げ作業

今回作業させて頂いたスギは、推定樹齢800年、戸隠神社中社と同じぐらいの歴史を持つスギだそうです。立派なスギだからこそ、人が観光に訪れるのだと思います。しかし、観光に訪れる方が衰退の原因になっていました。

今回、樹勢回復の施工後に立ち入り禁止の区域を拡大するとともに、訪れた方が触れるような場所を設けるそうです。

人と自然の間のことを取り持つのも、樹木医の仕事だと認識を新たにした研修会でした。

 

わかばやし

 


千鹿頭神社御柱・ご神木伐採

2016.04.05  09:29  最近の現場

みなさん、こんにちは、やなりんブロガーのフジサワです。

桜の咲き始め、いよいよ春到来という季節になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今年は御柱イヤーですので、県内各地で行事が執り行われていますね。やなりんでも、松本市内の千鹿頭神社にて、先日3月20日に御柱伐採・山引のお手伝いをしてきましたので、今回はそのご報告をば。

ちかとう

記事にも紹介のあるとおり、氏子の皆さんと一緒に1日かけてご神木伐採・引出しを行いました。当日撮った写真がありますので、ダイジェスト版でお届けします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

宮司の方のご祈祷や、木遣りの舞と掛け声が響く静かな森林。ミーハーな私としては、映画wood job(←林業を題材にした映画)を連想しましたが、実際にその場にいると、霊的な何かを感じる貴重な体験でした。

今回は、ブルドーザーの力を借りつつ、引き出したわけですが、かつて(昔)は、里まで人力であったり、牛や馬の力を借りて引き出していたんですよね・・・。そう考えると、昔の人はすごいなあ、と思ってしまいます。(もちろんブルの操作も簡単ではなく、他の木は傷め無い様、細心の注意を払って引き出しましたが。)

地元の皆さんには、若い人が頑張っていて頼もしい、ありがとう、と激励と感謝の言葉もいただき、とても誇らしく思いました。

県内の人にとっては言わずもがな?かもしれませんが、御柱は、伐採して山から出して終わりではありません。これから里曳きと、神社に立てる行事(呼び方がわかりませんが…)があります。また、お手伝いで行くことがあれば、その報告もしたいと思います。長いスパンで繰り返される行事って、年に1回ある行事・祭礼に比べてもインパクトというか、その期間に凝縮・解放される力がまた違って、面白いですよね。とても良い経験になりました。

以上、報告終わります。良くしてくださった氏子・関係者の皆さんありがとうございました。これから続く行事についても、陰ながら無事をお祈り申し上げます。

ふじさわ@やなりん事務所